＜ 2003年 渡欧記 ＞ By竹佐古真希
幸いなことに、今年で既に3度目にもなる渡欧旅行。30歳に入ってすぐ、信じられないような出会いと偶然のたまものとして、初めて渡欧の機会が与えられた。
「20代のうちにヨーロッパへ行きたい・・」との淡い願いは叶わなかったが、むしろ30歳を過ぎてからの海外は、非常に面白い。30代というのはようやく知性と心身と肉体のバランスが取れてくる・・そんな時期なのかもしれない。
今回の旅程は大好きなパリは3度目、ようやく初めてのドイツ、そして2度目の英国はスコットランド。それぞれに異なった国と文化を味わい、私の中での小さな「財産」がまたゆっくりと増えたようだ。
2/20の出発日は木曜日で、所属の白河教会では聖書研究会があった。最後の準備やあれこれもあり会合に出ようかどうしようか迷ったが、ご挨拶も兼ねて出席した。
あまり公に「旅行に行く」と言っていたわけでもなかったので、その日に初めて知った方から「いつから行かれるのですか？」と尋ねられ、「今日の午後3時過ぎの新幹線で成田に向かいます」と伝えたら、「えっ？ 随分と落ち着いていらっしゃるのねぇ」と感心されたのかあきれられたのか（苦笑）。
しかしよい意味で「ビッグイベント」ではなくなりつつある。渡欧の機会が自分にとってのコンスタントな学びと出会い・そして刺激の場になっていることは、間違いがない。
聖書研究を終えて、無事に予定の新幹線に乗った。いつもの弘前等への出勤のように連れ合いが車で駅まで送ってくれる。いつも送り出してくれる彼に、改めて感謝！
上野に着いたら少し時間の余裕があったので（新幹線とのアクセスで、そうなった）、思いついてスカイライナーには乗らずに鈍行で成田まで向かった。2時間弱ぐらいだったろうか。
成田でも少し時間があったが、あっという間に機上の人へ。それまでの地味な疲れもあったのか私にしては珍しく、渡欧行きのフライトで初めて寝ることが出来た。過去2回は、何とほぼ一睡も出来なかったのだ・・。
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今回は、初めてAir France航空を利用。
この時期最も安いチケットを探してもらったら、
そうなりました。過去2回は大韓航空。
思ったよりも普通のサービスでしたが（笑）
ドリンクサービスでは、シャンパンも選べました。
さすが！
朝7時でもまだ真っ暗の、空港の外。
パリの月明かり（真中より上の白い点です）。
空港にて。
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パリに早朝4時過ぎに着く。早すぎて交通機関も動いていないし、結局乗りたいバスは7時までなかった。
出かける前に調べたサイトとは違う乗り場になっていたのでちょっと迷ったが、空港でしばらく待って無事に乗ることが出来た。空港からのシャトルバスは、乗ってしまえばとても快適。ロングフライトの疲れもあったのか、寒さから解放されて安心したのか、またうとうととバスで眠りに着く。2月末のパリは、朝7時でもまだ真っ暗。そして冷えていた。遠くで輝いている月明かりが、一人旅でどこか心もとない私の気持ちのようにも思えた。
それとなく目が覚めたら、あたりは明るくなりパリらしい風景や建物が広がっている。疲れてどこかナーバスになっていたらしいのに、風景を見たら途端に元気が出てきた。まったく単純なものである。
Gare de Lyon（パリ・リヨン駅）で降り、徒歩数分のオテルを目指す。早朝着のフライトにしたのは、わけがある。一人旅だし、きっと夕方よりも早朝の方が物騒ではないと判断したからだ。
パリは大都会なので、スリやその他気をつけるにこしたことはない。
でもそれらのリスクに気をつけつつも惹きつけてやまない、たくさんの宝石がこの街はあちこちにあふれている。
朝の犬の散歩の風景も、どこかパリらしい雰囲気で愛しい。プリントアウトして日本から持参した地図を見ながら少し歩いたが、よく分からなかったので散歩をしていたパリジェンヌに尋ねた。すぐ近くまでは来ていたので、あっという間に見つけることが出来た。
メトロのLedru-Rollin駅から徒歩1分のオテルAlcyon。旅行会社HISのサイトで見つけたが、2つ星だし昨年泊まったホテルよりもさらに快適だった。
まずは荷物だけ預けようとレセプションに行ったら、あっさり部屋に入れてくれた。朝の8時だと言うのに、この気安さはフランスだからだろうか。
正直疲れてあまり体調がよくなかったので、非常にありがたかった。飛行機内で冷えてしまった体をお風呂に入ってゆっくり温める。バスは明るくて広さもあり、快適だ。
部屋でゆっくりとくつろぎ、荷物を整理したりTVでフランス語を聞いたりしながら次第に「Parisモード」に切り替わっていった。
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オテルの窓から、通りの様子を撮影。
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2003年ヨーロッパ旅行（報告編）
